口・のどの症状でお困りの方へ

口やのどの不調は、日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、感染症や全身疾患のサインである場合もあります。特に「声がれ」や「のどの痛み」などは、早期の診察と治療が必要です。

こちらでは、よく見られる口・のどの症状と関連する代表的な疾患をご紹介いたします。

よくある口・のどの症状と考えられる疾患

のどが痛い

関連疾患:急性咽頭炎、急性扁桃炎、溶連菌感染症、新型コロナウイルス感染症

ウイルスや細菌感染によって、のどが赤く腫れ、強い痛みを感じることがあります。発熱や倦怠感を伴う場合は、感染症の可能性が高いため早めの受診をおすすめします。

声がかすれる・出しづらい(嗄声)

関連疾患:声帯炎、声帯ポリープ、喉頭がん、逆流性食道炎

声のかすれが長引く場合は、声帯の炎症やポリープのほか、まれに喉頭がんの初期症状であることも。特に2週間以上続く場合は精密検査を受ける必要があります。

のどに違和感がある(異物感・ヒリヒリ)

関連疾患:咽喉頭異常感症、アレルギー性咽頭炎、喉頭アレルギー、逆流性食道炎

のどに何かが引っかかったような感覚や軽い痛みは、ストレスや胃酸の逆流が関係していることがあります。検査で明らかな異常がなくても、治療が可能なケースが多いです。

のどがつまる・飲み込みにくい(嚥下障害)

関連疾患:咽頭炎、神経疾患、咽頭がん、加齢による筋力低下

食べ物や飲み物を飲み込みづらいと感じたら注意が必要です。高齢者では筋力の低下によるものもありますが、神経や腫瘍性疾患の可能性もあるため、専門医の診察をおすすめします。

口内炎・舌の痛み

関連疾患:口内炎、カンジダ症、鉄欠乏性貧血、舌がん(まれ)

しみる、痛む、治らない口内炎は、体調の変化や栄養不足が原因となることがあります。1〜2週間経っても改善しない場合は、詳細な診察が必要です。

口が乾く(口腔乾燥症)

関連疾患:シェーグレン症候群、薬の副作用、加齢による唾液分泌低下

「口がネバネバする」「話しづらい」といった症状は、ドライマウスのサインです。長引く場合は、自己免疫疾患などの検査を行うことがあります。

※その他、口・のどに関する不調の際は一度、ご相談ください。

声やのどの異常は、体からのサインかもしれません

口・のどの症状は、単なる風邪と見過ごされがちですが、放置することで慢性化したり、重大な疾患が隠れていることもあります。当院では、内視鏡や血液検査、細菌培養検査などを用いて、症状の原因を丁寧に調べたうえで、適切な治療を行っています。

声が出にくい、のどが詰まる、痛みが続くといった症状がある方は、ぜひ早めにご相談ください。